Fallout: New Vegas レビュー

フォールアウトニューベガスをクリア。プレイ時間は40時間ほど。一応ハードコア、ノーマルでの1週目のレビュー。
★★★★★★★★
ニューベガスはfallout3の続編であり、世界観、システムのほとんどを共有している。前作の時点で完成度の高いシステムだったため、下手な変更が無かったのはむしろ良かったか。だが、あまりにも変更点がなさすぎるため、前作をやりこんだ人間にとってはマップが変わっただけで、少々新鮮味が足りなく感じるだろう。
前作との比較になるが、これらは人によってプラスにもマイナスにもなるだろう。個人的にプラスだったのは、まずコンパニオンが強くなったこと。コンパニオンに対する指示を細かく出せるようになり、仲間にしている間には専用の能力を得ることが出来る。荷物持ちとしても優秀であり、ハードコアでなければ連れて行くデメリットはほとんど無い。ハードコアだとコロッと死ぬので前作同様連れていくのを躊躇う場面が多くなるが。
また、勢力間の評判がそれぞれあるために細かいロールプレイが可能。前作のように強制的にBOSに協力させられることがなく、気に食わない組織はガンガン潰していけるのは魅力。
他に、武器のバランスもある程度取れており、VATSが弱体化し、素のエイムが強化されたこと。ただ、あまりにもVATSが弱体化しすぎていることに関してはマイナスかなとも思う。
マイナスだった点は無駄にクエストが多すぎる点。オブリビオンをプレイした人なら分かってもらえると思うが、あれより多いかもしれないレベルでどんどんクエストが増えていく。しかも所謂おつかいばっかりで楽しくない。前作はどのクエストも印象に残るものが多かったが、今回はその頻度が少ない。この点は非常に残念。個人的にラジオに反映されないレベルのクエストは必要ないと思った。
新システムのハードコアモードも微妙な出来。以前も書いたが、食料や水を取らなければならない間隔が長く、ペナルティが低いため、単なるロールプレイ要素になってしまっている。逆に回復が遅い点や、自宅以外のベットで寝ても体力回復がしない点、弾に重さがある点などが煩わしく感じた。システムとして面白さに繋がっておらず、一度実績を解除したら自分はもう2度とやらないだろう。
弾、道具の製作も使わない道具に価値が出たという点では評価されるのかもしれないが、自分は面倒くさくて殆ど使わなかった。無駄に道具が溜まっていく上にどれが必要なのかが全く分からず、道具箱が見にくくなってしまう。前作程度の量ならば覚えやすくて良かったのだが。
しかし、今作には上記の点が関係ないほどのマイナス点が存在する。それがフリーズ、バグ、ロードの三重苦だ。自分はバグにはほとんど出くわさなかったため何とも言えないが、フリーズの頻度とロード時間の長さには辟易した。フリーズは前作から付き物だったとはいえ、今回の頻度は異常と言えるだろう。数時間に一回フリーズするのでモチベーションが下がる。また、長時間プレイしているとロード時間が長くなっていき、マップ移動だけで一分ほどロードを挟む。キャッシュをクリアすればいいのだが、いちいちホームに戻るのも面倒だ。これらの点が今作の評価を著しく下げていると感じた。
とはいえ、これだけマイナスな点をあげながらも熱中度は非常に高く、2週目をやろうという気にさせることの出来るのは流石。点数は前作と変わらないので−1、フリーズ、ロードが多すぎるために−1とした。パッチが出ればまた評価は変わってくるのかもしれないが、現段階ではこんなものか。